山登りに明け暮れた学生時代には、自然破壊・排気ガス問題・オイルショックによる化石燃料の

高騰や日用品不足などを経験しました。

その為、卒業後もメーカーで研究開発・商品開発などの業務を担当ながらも、生産の為に用いる

[鉛]などの有害元素の添加・大量のエネルギー消費などに抵抗を感じており、

工業化は自然と人間に有益なのか?

自分が関わった製品が、生産性を理由に実は人間にとっては有害なのではないか?

環境の循環も含めて本当に人間の役に立っているのか?

と考えておりました。


 そしてようやく、長年技術に関わってきた経験を元に、

人間や環境へのダメージを最小にするプロセスに関わることが出来ました。

 あくまで自分の専門範囲内の技術ですので、大変狭い分野をカバーしているに過ぎないのですが、

少しでも人間をはじめとする生物や地球環境の役に立つダメージの少ない新技術を、

皆様にお使いいただきたいが故に、自らの能力も省みず小さな会社を立ち上げさせていただきました。

 いくら良い技術でも、実用化されなければ意味を持たないと存じましたので、

その実用化を少しでも進める思いも込めての起業です。


 技術の基本を開発するにあたり、資金を御提供いただきました

「文部科学省(大学等発ベンチャー創業支援制度)」により技術開発を進め、

九州大学、九州工業大学、および地域・各企業の方々からも多くのご支援をいただき、

2005年7月1日に「有限会社リナシメタリ」として創業させていただきました。 

今後は、私共の技術と共に、リナシメタリが社会に大きく貢献できるよう

精進して参りたいと存じております。